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金森重樹プロフィール
1970年生まれ
25歳年収240万円のフリーターのときに負った5400万円の借金が5年間で利息と遅延損害金で1億2700万円まで膨れ上がる。
また、その借金は免責不許可事由に該当するため自己破産もできない状況に追い詰められる。
会社に就職してサラリーマンになるとともにマーケティング技術を極め、その後独立し10年かかって借金の完済に至る。
この借金の塗炭の苦しみから得た気づきを基に、借金で苦しむ人間同士が困難を切り抜けた人を交え、お互いに助け合える相互扶助のコミュニティを作る。
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僕を信じてくれた人


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「ただ……」 裁判官は続けました。_「本件は、私は金森さんから提出された覚書から、共同投資事業としての性質を検討してみないといけないと考えています」 これは、僕が提出した資料のことでした。 ここでは詳しくは触れませんが、僕はKさんからお金を借りて投資をしていたことになっていましたけれど、結局のところKさんは自分が儲ければ利益配分を受け、損すれば僕に貸金を返還請求できるような覚書を作っていました。 簡単にいえば、転換社債みたいなものです。それで、もしかしたらKさんはH氏の相談を受けて、逆にH氏を利用して、僕を嵌め込んで、僕のリスクの下に投資をしようと考えていたのではないか、そんな可能性を裁判官としては検討しなければならないと言っているのでした。 検討しなければならないとは、暗に検討すればKさんの勝訴は保証できないということを言っているのです。_「それで本件は、事案の実情を考慮して、和解による解決が相当だと考えているんですが……」 裁判官は明らかに和解に持っていきたがっている感じでした。_「それに、Kさん。金森さんの実家だとか、仕事先だとか、金森さんの奥さんの実家だとか、いろいろと賑やかにされているようですね」 裁判官は、やくざを使った違法な取り立ての件をKさんに告げて、少しKさんにプレッシャーを与えているのが明白でした。 Kさんは、痛いところを突かれて顔にサッと赤みがさして、怒りで紅潮しているのが、机をはさんで向かい合っている僕のところからもはっきりとわかりました。_「それはそれで、反訴なり何なりで損害賠償でも何でもやってもらって構いませんよ」 Kさんは、怒気を含んだ言葉で言い放ちました。_「そうですか。これ、金森さんの奥さんが病院に行った時の写真なんで置いておきますね」 それは僕が提出した写真でした。結婚して初めて、取り立て屋が僕の家に来た時に、僕の奥さんが驚いてノイローゼ気味になって手首を切って医者にかかった時の写真でした。 意図せずして奥さんが僕のために体を張って作り出した、渾身の一撃……。 その瞬間、Kさんはグッと言葉に詰まりました。さすがにKさんはちょっと頑張りすぎてしまったようでした。もちろん奥さんは僕の保証人なんかじゃないから、誰の目にもそれはやりすぎと映ることは明白でした。_「頭金1割というのは……、とても飲めない……」 苦しそうに、Kさんが喉の奥から言葉を絞り出しました。 Kさんは、裁判官の心証によって、このままでは裁判に持ち込むと自分に不利な判決が出そうなことに気づいたのです。 裁判の現場では裁判官はそれとなく当事者に心証を開示しますし、それに逆らった場合にはペナルティとして敗訴させられることもあります。 その時までは裁判官とKさんのやりとりが続いていたのですが、僕は初めて口を開きました。_「元金5400万円は全額即金でお支払いいたします」 これが、和解成立の瞬間でした。 あとで弁護士に聞いたら、和解条項を文章にして具体的に詰めている間じゅう、Kさんは「俺は負けたんだ」「俺は負けてしまったんだ」と悔しそうに何度も繰り返していたようでした。 逆に裁判官は、このような高額の貸金請求事件で債務者から満額プラス利息の支払いの回答が出たことに驚いていて、「貸した金が全額返ってきて利息が1500万円付くなんてめったにあるもんじゃないですよ」とKさんを慰めていたようでした。 このKさんの言葉で「H氏以外にも僕の商品取引による大きな損害によって利益を得ようとしている人が、僕のすぐ身近にいた」と前にお話ししたことの意味がおわかりになったと思います。 東京地方裁判所から溜池を抜けて六本木の自宅へ帰るタクシーでの帰り道、車窓を流れる4月の街は、街路樹の木々も芽吹いて新しい季節の始まりを告げていました。 僕はパワーウインドウを下げて、春の午後の心地よい風を頬に受けながら、18歳で東京に出てきてからと同じだけ彷徨い歩いた18年間について、感慨にふけっていました。


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