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金森重樹プロフィール
1970年生まれ
25歳年収240万円のフリーターのときに負った5400万円の借金が5年間で利息と遅延損害金で1億2700万円まで膨れ上がる。
また、その借金は免責不許可事由に該当するため自己破産もできない状況に追い詰められる。
会社に就職してサラリーマンになるとともにマーケティング技術を極め、その後独立し10年かかって借金の完済に至る。
この借金の塗炭の苦しみから得た気づきを基に、借金で苦しむ人間同士が困難を切り抜けた人を交え、お互いに助け合える相互扶助のコミュニティを作る。
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Kさんからの話


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「お兄ちゃん、Kさんから話したいことがあると連絡があったよ。Kさんに借りたお金を払っとるのかどうか知らんけど、一度連絡せにゃあ、いけんのんと違うの?」 Kさんのところには、長い間連絡をとっていませんでした。 平成8年5月29日の取引からはすでに10ヵ月以上の期間が過ぎようとしていました。 その間にも、利息だけはどんどん膨らんでいっていたのですが、Kさんの「払えるだけ1万円でも2万円でも入金していてくれればいいから」という言葉に甘えて、お金は毎月僅かしか入金していませんでした。 また、入金しようにも、時々アルバイトをして最低限の収入を得ているだけですから、入金のしようがありません。申し訳程度の金額でお茶を濁している状態でした。 利息が払えないこともあって、Kさんには、僕のほうからは電話を掛けづらい状況でした。 また、そんな中でも僕は、払えるだけ払ってくれればいいというKさんが、好意でこのように言ってくれていると単純に考えている世間知らずでもありました。 今から考えれば、Kさんは好意で僕に「払えるだけ1万円でも2万円でも入金していてくれればいいから」と言っていたわけではありません。 Kさんは回収の方策を探る時間を取る一方で、時効中断のために僕に金利の一部支払いを求めることで、金利をどんどん膨らませていたんですね。時効は、債務者が自分の債務を認める「承認」をした場合には、中断されて、またそこから進んでいくんですが、この承認には金利を一部支払うなどのように債務の存在を前提とした行為も含まれます。_「払えるだけ1万円でも2万円でも入金する」という行為は、時効を中断することにほかなりません。別に、優しさで言っているわけではないのです。 それで、Kさんのほうでも一通りの調査が終了したからでしょうが、僕のところに保全措置のために連絡をとってきたというわけでした。 Kさんにしてみれば、保証人もとらずに契約書だけで数千万円の資金を融通しているわけですから、当然保全を図る必要があったと思います。 そんなことを知るもない僕としては、単純にKさんに僅かしか入金ができていないことを申し訳なく感じながら電話して会うことになりました。 Kさんの話の概略はこんな風でした。 ・契約書をきちんと公正証書にしたい ・保証人として両親に入ってほしい ・Kさんの知り合いが就職先を紹介してくれる 簡単に言えば、今まで泳がせていろいろ調査をしていたけど、調査が完了したんで、そろそろ檻に入れて鎖で繋いでおくかということです。 そして、就職先をKさんのほうですれば、行先もできるので好都合です。 また、給与を支払う会社がわかっているので、公正証書を作って執行をかける場合にも、給与債権の差し押さえがやりやすいですよね。 知らない会社だと、経営者とグルで名目上、給与を引き下げたりする方法で執行できなくする可能性もありますので。 そんなわけで、目黒の雑居ビルにあった不動産屋に、僕は27歳にして新入社員として入社することになります。 いよいよ、外堀が埋められて僕はガチガチに拘束され始めるわけです。 Kさんは、公正証書を作るにあたって、これまで1年間の金利を入れてそれを元本にした内容の公正証書の素案を用意していました。つまり、1年間、払えるだけ払えばいいよと言ってくれていたのは、決して金利を免除するという意味ではなく、金利を違約金も含めて年利12%取るということだったわけです。 それを僕は、勝手に払えるだけ払っていけば、免除してもらえると勘違いしていただけなんです。とんだ甘チャンですね。 また、保証人の件については、僕は既に母親のお金を1000万円使い込んでいましたし、これ以上迷惑をかけるわけにはいかないので僕のほうから拒否しました。 両親はこの一件については、まったく知りませんでしたし、知ればショックを受けることは容易に想像できたからです。 そして、Kさんの最後の提案である就職先の紹介については、僕には断る理由がありませんでした。Kさんにとっても定期収入を僕が得ることは、債権回収のための保全になりますし、僕にとっても一度会社に入って世の中を見るというのは、今後の人生を考える上でも無駄にはならないと考えられたからです。 そうやって、僕は大きな鞭とほんのちょっとの飴を与えられて、公正証書の作成を飲むことになりました。 その夏、僕は公正証書を作る段階になって、なぜKさんが僕に就職先の紹介をしたのかの本当の理由を知ることになります。 実は、公正証書には本人を特定する事項として「職業」という項目がありました。 Kさんは、僕に公正証書の話をもってくる段階で、おそらく公正証書の素案を自分で作ってみたのでしょう。その際に、職業という項目があるのにはたと気づいて、ここに仮に僕の職業を「無職」と記載した場合、無職の人間に多額の貸し付けをする行為が、返済してもらう意図なく実質的に贈与と見なされたり、あるいは無職の人間に多額の貸し付けをすることが、なんらかの理由で無効とされることを恐れたのではないでしょうか? それで、僕に公正証書と就職先の紹介をセットで持ってきたと考えられます。 夏までに、公正証書の件については、弟と何度か話し合いました。ただ、最終的に両親の保証を入れて迷惑をかけることはできないということで、保証人なしで締結するのでなければ、公正証書の作成を断るということでKさんに伝えて、そこで合意することになります。


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